はじめに
英語のイマージョンラーニングを始めて、2年半が経ちました。
以前、「イマージョンラーニングを2年継続して得た学び」という記事を書きました。
そこからさらに半年ほど経過して、学んだことや成長したことがあります。
今回は、イマージョンラーニングを2年半続けた現在の英語力や、半年前と比べて何が変わったのかを記録しておきます。
イマージョンラーニング2年時点での成果
2年経過時点では、主に以下のような変化を感じていました。
- 英語の「回路」ができてきた感覚がある
- 字幕なしで楽しめる作品が増えた
- 見られる作品の難易度が上がった
- 英語の音声変化に慣れてきた
- 英語を日本語に訳さず、イメージで理解することが増えた
- TOEICの点数も上がった
詳しい内容については、こちらの記事にまとめています。

では、そこからさらに半年続けたことで、何が変わったのでしょうか。
イマージョンラーニング2年半で一番変わったこと
2年から2年半の半年間で、個人的に一番大きな変化だと感じているのが、字幕なしでYouTubeを見ることが普通になったことです。
以前は、英語のYouTubeを見ることにかなり抵抗がありました。
- 話すスピードが速い
- 情報量が多い
- ネイティブ向けの表現が多い
そのため、映画やドラマと比べて、かなり抵抗感がありました。
ところが最近は、字幕なしでYouTubeを見ることが増えました。字幕がないほうが精神的に楽です。
なぜ字幕なしのほうが楽になったのか
字幕があると、どうしても先に文字を読んでしまいます。
すると、「英語の音を聞いて理解する」というより、「字幕を読んで意味を理解する」という処理になりやすい。
特に字幕を読んでいて、発音が分からない部分があると、思考が止まります。
一方、字幕なしなら頼れるのは音と映像だけです。
そのため、
- 英語の音に集中しやすい
- 映像から意味を推測しやすい
- 音声変化に意識を向けられる
- シャドーイングもしやすい
というメリットがあります。
もちろん、字幕を完全に使わなくなったわけではありません。
- 分からない部分を分析したいとき
- わかっているつもりをあぶりだすとき
- Language Reactorを使ってセリフがあるシーンまでスキップしたいとき(アクション映画など)
には今でも字幕を使います。
ただ、普段の大量インプットでは、字幕なしのほうが楽になってきました。
字幕は「補助輪」のようなものかも
イマージョンラーニングを続けていると、字幕との付き合い方も自然に変わってくるように感じます。
- 最初は字幕がなきゃ、何を言っているかもわからない
- 字幕なしでも簡単な作品なら見られるようになる
- 最終的には、字幕を追うこと自体が面倒になってくる
この変化は、自転車の補助輪に少し似ています。
最初は必要だったものが、英語力が上がってくると自然と必要がなくなっていく。
だから、最初から「字幕なしで見なければいけない」と無理をする必要はないです。
字幕なしで見たくなったときにチャレンジをしてみる。無理そうなら字幕を付ける。これの繰り返しです。
英語の音がかなりクリアに聞こえるようになった
最近、かなり強く感じるのが、英語の音そのものが聞き取りやすくなったことです。
もちろん、「音が聞こえる=内容を完全に理解できる」ではありません。
知らない単語もありますし、文脈的な意味が分からないこともあります。
全て簡単な単語で構成されているのに、暗喩的な表現だったりで、意味が分からないこともあります。
それでも、「そもそも何を言っているのか音が聞き取れない」ということが、以前よりかなり減りました。
以前は、頑張って集中して聞かないと聞き取れないことがありました。
最近は、頑張って聞こうとしなくても、音が自然と頭に入ってくるという感覚があります。そのため、早口に置いていかれなくなりました。
あくまで自分自身の感覚ですが、以前と比べると確実に変わっています。
英語の音声変化にもかなり慣れた
また、英語の音声変化にはかなり慣れました。
半年前に音声変化を意識的に学び、長期間ネイティブの英語を聞いてきたことで、実際の会話で起こる音の変化にも、かなり慣れてきたように感じます。
字幕なしで見れる≠すべて理解している
字幕なしでYouTubeを見れるということは、「ある程度内容についていけて、抵抗感が薄れている状態」です。
理解度が低い場合は、何を話しているかわからず、ノイズと化します。
5分で眠くなったり、ストレスで英語を聞いてられなくなります。
一方で、大体のテンプレのフレーズを知っていたり、音が聞けるようになると、長時間楽に聞くことが出来るようになります。
日本語でなんとなくYouTubeやTVでエンタメを見るのと同じように、英語でもそれができるようになります。
しかし、「今見てたものを日本語で説明して」と言われても、ボヤっとしか答えれなかったりします。
日本語でニュースを見ているときなども、内容すべてが完ぺきに理解できて説明できる場合は多くはないでしょう。
ですが、「正確に聞けてないから意味がない」わけではないです。むしろインプットをしながら、現在進行形で、英語力が増していくのです。
ネイティブコンテンツを見ることが普通になった
現在は、ほぼ完全にネイティブ向けのコンテンツを見ています。
YouTubeもNetflixも、基本的には英語学習者向けの教材ではありません。
英語圏向けのネイティブコンテンツです。特にアメリカ英語が多いですね。
昔は、ネイティブ向けコンテンツはスラングなどが難しかったので、ネットフリックスで日本や韓国のアニメやドラマを英語に吹き替えたものをたくさんみていたのですが、今はネイティブ向けのものが見れるようになりました。
YouTubeの割合を増やしている理由
最近は、NetflixよりもYouTubeを見る割合を増やしています。
理由は、自分が実際に英語を話すなら、YouTubeで使われている英語のほうが近いと思うからです。
映画やドラマは面白い一方で、アクションシーンなど、英語をあまり話さない場面も多くありますまた、現実的には起こりえないシチュエーションや使わない言葉遣いも多いです。
それに対して、YouTubeはネイティブスピーカーが、数十分間一人でひたすら話しているコンテンツが多いです。そのため、時間効率が良く、スピーキングの参考になると感じています。
ただ、YouTubeばかりだと疲れたり、飽きたりすることもあります。
なので、Netflixと混ぜながら見ています。
最近は『ワイルド・スピード』や『HEROES』などを見ました。
イマージョンラーニングだけではスピーキングは伸びにくい
インプットのみだけだと、スピーキング能力が伸びにくいというのは、日本語が堪能なアメリカ人であるMattが言っていました。
要約としては、
以前は大量のインプットをすれば、スラスラと自然な発音で話せるようになると思っていた。
しかし、多くの学習者を見ている中で、大量のインプットのみではネイティブレベルに話せるようにはならない。
自分自身も思い返せば、留学の経験によって、拙いながらもアウトプットをしていたからこそ、その後の大量インプットが活きた。インプットをしながら、「どうやって話すか」を意識していた。
と考えを改めた動画を投稿していました。
大量のインプットによって、
- 語彙
- 文法
- フレーズ
- 発音
- 英語のリズム
などは蓄積されていきます。
しかし、それを実際に口から取り出す能力は別に鍛える必要があります。
そのため最近は、少しずつアウトプットも意識するようになりました。
最初は下手でもいいから声に出す
最初から完璧な英語を話そうとする必要はないそうです。
下手でもいいから、少しずつ声に出す。
また、
「このフレーズは実際に自分でも使えそうだな」
という意識を少し持ちながらインプットするのも、効果的だと思います。
音読のスムーズさや発音も良くなった
最近は、音読も以前よりスムーズになりました。英語でゲームをしている時に、自分で読み上げてみるときに実感しました。
発音についても、音声変化に慣れたおかげで、自然になってきた感覚があります。
TOEICは英語力の定点観測として使う
イマージョンラーニングをしている人の中には、TOEICの点数の推移を公開している人もいます。
そうした記録を見ると、数週間や数か月では大きな変化がなくても、年単位で見ると英語力の変化が見えてくるケースがあります。
自分も今後は、1年に1回くらいのペースで英語力を確認してみようと思っています。
ただし、TOEICで高得点を取ること自体が目的ではありません。
あくまで、「1年前の自分と比べて、英語力はどうなった?」を客観的に確認するためのものです。
毎年必ずTOEIC本番を受ける必要もないと思っています。
公式問題集を解けば、ある程度の目安になります。自分は前回TOEICを受けたときの点数が、公式問題集の点とかなり近かったからです。

また、TOEICで英語力のすべてを測れるわけではありませんが、それでも長期間イマージョンラーニングを続ける中で、自分の成長を数字で確認できるという意味では便利な指標だと思っています。
まとめ
2年半続けて、特に感じていることをまとめると、
- 字幕なしでYouTubeを見られるようになった
- 以前より英語の音がクリアに聞こえる
- 英語の音声変化にかなり慣れた
- ネイティブコンテンツへの抵抗がなくなった
- 英語を日本語に訳さず、イメージで理解することが増えた
- パッと頭に浮かぶ英語フレーズが増えた
- 聞くだけではスピーキングは自動的には上達しないと分かった
- 音読が以前よりスムーズになった
- 発音は別途、意識的な練習も必要だと分かった
- TOEICは年単位の成長を確認する定点観測として使えそう
という感じです。
そして、2年半続けて一番感じているのは、英語学習にはフェーズがあるということです。
最初から字幕なしでYouTubeを見る必要はありません。最初からネイティブコンテンツだけを見る必要もありません。
その時点の自分に合ったコンテンツを楽しみながら続けていけばいい。
字幕も同じです。必要なら使えばいい。
英語力が上がってくれば、自転車の補助輪を外すように、自然と必要なくなっていきます。
自分も今でも字幕を使います。
ただ、以前とは違って、「字幕なしで英語を楽しむ」ことが普通にできるようになった。
これは、イマージョンラーニングを2年半続けてきた中でも、かなり大きな変化でした。
英語力は毎日実感できるほど劇的に伸びるわけではありません。
- 「まだまだ知らない単語がある」
- 「分からない表現もたくさんある」
と感じることも普通にあります。
それでも、半年、一年単位で振り返ってみると、
「昔は無理だったことが、今は普通にできる」
という変化があります。
これからもネイティブコンテンツを楽しみながら、英語力を少しずつ伸ばしていきたいと思います。
