はじめに
『サイバーパンク エッジランナーズ』は、Netflixで配信されている人気アニメ作品であり、同時にゲーム『Cyberpunk 2077』の世界観をベースにした作品でもある。
シーズン2も2026年に公開予定であり、予告PVも投稿された。
筆者自身『Cyberpunk 2077』を発売当初に購入し、クリアまでプレイしており、アニメのためにNetflixを契約し、英語で何周も見た。
しかし、英語学習に向ているかという点において、結論から言うとこの作品は向いていない。かなり難易度が高いし、デメリットもある。
一方で、この作品が好きな人なら、アニメとゲーム『Cyberpunk 2077』を組み合わせることで、普通の教材にはない面白みがある。
この記事では、実際にアニメとゲームを英語で楽しんだ筆者が、その理由を解説する。
サイバーパンクは英語学習に向いているのか
結論としては以下の通り
- 英語教材としては不向き
- サイバーパンクが好きな人にとっては面白い教材
- アニメとゲームを組み合わせると相乗効果あり
理由はシンプルで、この作品の英語はかなり特殊だからだ。
理由① 専門用語・造語が多すぎる
『サイバーパンク』の世界では、現実の英語とは違う独特の言葉が多く登場する。
特にサイバーパンク特有の造語が多い。
これにより、普通の英語学習者にとっては
- 辞書で調べても意味がわからない
- 単語として覚えていたら、そんな言葉は存在してなかった
といったケースが出てくる。
元ネタを知らないと間違えて覚える危険性
例えば、作中で「picksocket」という単語が出てくるが、これは「pickpocket=スリ」をモジったものである。
pickpocketは”ポケットから物を取る”という意味だが、サイバーパンクの住人たちは、人体を改造していて、首のところに”ソケット”があり、データチップを差し込むことができるようになっている。
その”ソケットに入っているデータチップを盗むこと”を、picksocketと呼んでいた。
筆者自身これをわかっておらず、picksocketがスリの綴りであると勘違いしていた。
これ以外にも、この世界でしか流行っていない言葉”Nova=最高””klep=盗む”だったり、造語がある。
サイバーパンクのよく出る用語一覧
- Gonk – バカ、アホ
- Choom – 相棒、悪友 ”broの代わりに使われてる
- Netrunner – ハッキングを得意とする人
- Fixer – 仕事の仲介人
- Trauma Team – 救急隊
- badge - 警察。NCPD(Night city police department=ナイトシティ市警)のこと
- Braindance(BD) – 他人の記憶を追体験できる技術
- cyberware – 人体に埋め込むサイバーテクノロジー。能力を強化できる
- Chrome – サイバーウェアと同じ。サイバーウェアを体に埋め込むという意味でも使う。
- Cyberpsycho – サイバーウェアに耐えられなくなり、精神的におかしくなってしまった人
- tech – technology=技術の略
- ICE – ハッキングに対する防衛手段
- corpo – 企業=corporationの略
- Arasaka – ナイトシティを牛耳る超巨大日本企業
- Cyberpunk – サイバーウェアを埋め込んで能力を強化し、巨大企業に抵抗する無法者たち
- edgerunner – がけっぷちを走る人。サイバーパンクと同義
- eddies – ナイトシティでの通貨であるeurodollarsのこと
以下のリンクに、用語集があるので興味がある方はぜひ。
理由② スラングと崩れた会話表現が多い
登場人物の会話はかなりスラム寄りで、
- スラング表現
- 省略された言い回し
- 暴力的な表現
が頻繁に出てくる。
そのため、聞き取りや理解が難しく感じる。
字幕には書いてあっても、主語を略して話したりもする。
business↪biz
それでも英語学習に使える理由
難しい一方で、この作品には明確なメリットもある。
それは「繰り返し構造」と「世界観の一貫性」だ。
アニメとゲームで“同じフレーズ”が出てくる
実際にアニメを視聴し、ゲームをプレイしていて気づいたのが、アニメとゲームで共通する言い回しが多いという点だ。
例えば、
- ゲームで聞いたフレーズがアニメ内でそのまま出てくる
- キャラクター特有の言い回しが繰り返される
このように、同じ言語環境を、複数の媒体で反復できる構造になっている。
最初は意味が分からなくても、同じ表現に何度も触れることで徐々に理解できるようになる。
実際にゲームを英語でプレイして気づいたこと
ゲーム『Cyberpunk 2077』を英語設定でプレイすると、自己紹介だったり、フレーズがアニメで見た表現と同じもの使われている場面が多い。
ゲームが元ネタなので、アニメが引用しているのだが。
自己紹介の時、ゲーム”Name’s V” → アニメ”Name’s david”
その結果、
- 初見よりも理解が早い
- 会話の意味が感覚で分かるようになる
- 世界観ごと英語が頭に入ってくる
という変化があった。
ちなみにアニメで英語の予備知識があっても、一度日本語でゲームをクリアしていても、何言ってるか全然わからないところだらけ。
シーズン2前にエッジランナーズで英語に慣れておく意味
シーズン2でも、同じ世界観特有のスラングや造語が再び使われる可能性が高い。
実際にエッジランナーズを見ていると、英語そのものというよりも「この世界の言語」に慣れることが重要だと感じる。
そのため、今のうちにアニメやゲームで英語に触れておくことで、シーズン2を英語で視聴する際の理解力が上がる。
特に以下のような効果が見込まれる
- 造語への抵抗がなくなる
- スラングの意味を文脈で推測できるようになる
- 同じフレーズの再登場に気づける
サイバーパンクを英語学習に使うおすすめ方法
効果的に使うなら以下の順番がおすすめ。
- 日本語音声+英語字幕でアニメ視聴
- 英語音声+英語字幕でアニメ視聴
- 英語設定でゲームをプレイ
ゲームとアニメは、どちらが先でもいいが、アニメは10話で短いのでこちらからがおすすめ。
ポイントは「完璧に理解しようとしないこと」で、むしろ“慣れ優先”の学習になる。
日本語でも初見じゃ理解できない専門用語や造語だらけなので、あまり気にしない何度か見たり調べているうちに、わかるところが増えていく。
普通の言葉も難しい単語が多いので、Language Reactorを使うと効果的。

まとめ
サイバーパンク エッジランナーズは英語学習教材としてはかなりクセが強く、万人受けはしない。
しかし、
- アニメとゲームで同じ表現が出る
- 世界観ごと反復できる
- 慣れると理解速度が上がる
という特徴があり、普通の英語学習にはないおもしろさがある。
サイバーパンクの世界観にドはまりする方にとっては、最高に面白い教材だ。
