目次
はじめに
英語学習は、短距離走ではなくマラソンのような長期戦です。
短期間で「ガッとやり込む」方法は一見魅力的ですが、英語は終わりのない学びのため、飽きや停滞を感じやすく、成果が出る前にやめてしまう人も少なくありません。
そこでおすすめなのが、「二足のわらじ」スタイルです。
英語学習だけに専念するのではなく、他の趣味や学びと並行しながら、日常に自然に英語を取り入れていきます。これなら飽きずに続けられ、結果的に長期的な成長につながります。
本記事では、実際に1年半以上継続して効果を実感した筆者が、イマージョンラーニングを二足のわらじで続けるための4つのコツを、実体験を交えてご紹介します。
イマージョンラーニングとは?
イマージョンラーニング(Immersion Learning)は、英語を聞く・話す・読む力を高めるために、生活の中で徹底的に英語に触れる学習法です。
赤ちゃんが母国語を覚えるように、自然なインプットを重ねることで習得を目指します。
近年はYouTube、Netflix、ゲームなど、インターネットを使えばいつでも英語環境を作れる時代になりました。
なぜ二足のわらじがいいのか
英語は終わりのないマラソンのような学びです。
どれだけ大量に英語のコンテンツを見ても、新しいフレーズや頭に馴染まない単語などが出てきます。
英語だけに専念すると、飽きや停滞をより強く感じやすいです。
専念している分「これだけ頑張っているのだから、はやく成果を得たい!」と焦ってしまう原因にもなります。
なので短期集中で“ガッと”やり込むより、日常に習慣として取り入れ、他のやるべきことや趣味、目標と併行して、長期間ゆるく続ける方が効果的です。
また、英語以外にも仕事や学業、家事育児などやることがあったり、今後ライフステージが変わったりと、中々英語だけに専念し続けられる方のほうが少ないと思います。
毎日自分が楽に継続できる量を、5年10年と長期間続けることで、結果的に無理なく大量に英語に触れる事が出来ます。
ちなみに筆者は、他の資格試験の気分転換として、イマージョンラーニングを取り入れています。
気分転換は長期手に生産性を上げるために不可欠な行為ですが、何か他にやらなければいけない時の気分転換は、罪悪感が伴うものです。
しかしイマージョンラーニングは、英語力がアップし将来役に立つと考えると、罪悪感が無くなるので、それも継続の糧になっています。
継続のコツ4選
1. 無理をしない|1日5分からでもOK
イマージョンラーニングはできるだけ長く英語に浸ることが目的の学習法ですが、
脳は新しい習慣にストレスを感じるため、最初は短時間でOK。
忙しい日は休んでも構いません。
今までは100%日本語の環境で過ごしてきた中で、少しずつでも英語に触れる習慣が増えると、そこからどんどん英語の割合が増えていきます。
「この程度でいいの!?」ってくらい少しから始めてください。
数日後、数週間後、数か月後には気づけば継続できている自分が誇らしくなり、「もう少しやろうかな」と量が増えていきます。
初めの1歩は小さく、長く継続することがコツです。
ポイント
- 最初は1日5分でも良い
- 数日の休みは長期的には影響なし
- 慣れてくると自然に学習時間は増える
無理なく続けることで、やがて歯磨きのように当たり前の習慣になります。
2. 日常の習慣を少しずつ英語化する
いきなり生活を全て英語に変えるのではなく、興味のある部分から始めます。
例
・YouTubeが好き→英語で好きなジャンルで検索し、英語圏の動画を見る(ゲーム実況、企画、ガジェット、スポーツ、美容、旅行などなんでもあります)
・ゲームや漫画を英語版で楽しむ
・好きな洋楽やJ-POPの英語版を聴く
・Netflixで英語音声・英語字幕の作品を選ぶ(日本語音声・英語字幕でも可)
3. 興味があることだけで学ぶ
興味のない教材や動画は集中できず、眠くなる原因に。
好きな分野・趣味に関連する英語コンテンツを選ぶことで、集中力と吸収率が大きく上がります。
例えば、ゲーム実況、映画、アニメ、音楽など「面白い!」と思えるものでイマージョンするのがおすすめです。
興味のあるコンテンツなら飽きずに続けられ、英語が自然に身につきます。
飽きたらどんどんコンテンツを替えるか休む
しかし好きなものでも、飽きたり集中力は切れるものです。
例えばyoutubeやnetflixでも、飽きたらすぐ休憩したり別のコンテンツに切り替えていいです。
勉強のように、無理やり英語をすべて集中して聞こうとすると、すぐ疲れてしまいますし、眠くなります。苦痛なので、やる気がない時や仕事が忙しいときなどに辞めてしまう原因になります。
もっと気楽に、普通の娯楽を楽しむように見ると、長時間没頭することが出来ます。これなら忙しい時でも気分転換になるので、長期間継続しやすくもなります。
4. 結果ではなく成長を楽しむ
「早く英語ができるようになりたい」という目標は、焦りを生み、結果的にモチベーションを下げます。
なぜなら言語学習はゆっくり脳に染み込ませていくものであり、終わりがありません。
学校のテストのように範囲は決まっていませんし、次々に新しいフレーズやスラングなどが出てきます。
このように、不明瞭で短期的には達成できない目標を設定すると、長い間達成感を感じられずに、挫折してしまう原因になります。
言語学習は貯金のように、少しずつ積み重ねていくもの。結果よりも日々の成長に目を向けるのがいいです。
成長を実感できる瞬間の例
- 前は日本語オンリーだったのに、英語で娯楽を探して楽しめるようになった
- 昔は雑音だった英語がクリアに聞こえる
- 単語やスラングが自然に理解できるものが増えた
- 英語でストレスなく視聴できる作品が増えた
数週間、数か月の成長を可視化すると、「1年後・3年後にはもっとできる」というワクワクが生まれます。
まとめ
イマージョンラーニングを続けるコツは、二足のわらじで、長期間無理なく続ける事がポイントです。
- 無理をしない
- 日常を少しずつ英語化する
- 興味があることだけで学ぶ
- 結果より成長を楽しむ
続けるほど、英語が自然に理解できる瞬間が増えていきます。