【体験談】英語のイマージョン学習を1年半やってみて感じた効果・英語学習の過程

英語
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1年半イマージョンラーニングをやってみた結果や過程について記事にしました。

この記事では筆者のイマージョンラーニングを始めるまでの英語力や、イマージョンラーニングを本格的に取り入れたきっかけ、学習の過程、その効果について書いています。

イマージョンラーニングってなに?って方は、こちらの記事をご参照ください。

目次

筆者の開始時の英語力

センター試験 英語160点/200点 センター利用で中央大学に合格

大学で初めて受けたTOEIC450点

イマージョンラーニングをはじめたきっかけ

慶応大学に通っていた帰国子女の友人(当時TOEIC800以上、就活時期には900超え)に「海外ドラマを英語音声・字幕なしで見てる」と聞きました。

字幕なしで海外ドラマを見れる人なんて伝説くらいに思っていたので、「かっこいい!自分もやりたい」と思い立ちます。

ちなみに、このときはまだイマージョンラーニングという学習法の存在は知りませんでした

さっそく、一度日本語で視聴したことのある『イーグルジャンプ』や『インサイドヘッド』という映画の音声を録音して、寝る前に1か月ほど流し聞きしました。

一度見ているので内容は理解できますが、30分も経たずに眠くなり、良い睡眠導入剤になりました。

数か月後に、大学で再びTOEICを受けさせられた時、スコアが550点に上昇。前よりも明らかに英語に対するアレルギーが無くなっており、リスニングもそこそこ集中できました。ほかに何もしていなかったのに100点も上がり、明らかに聞き流しの効果を感じました。


英語から離れた時期

これ以降は簿記などの資格勉強に注力し、英語学習から何年も離れていました


2024年 英語字幕をつけてアニメやドラマを見始める

2024年に入ってから「余暇をダラダラ過ごすくらいなら、娯楽として英語を取り入れたら生産的じゃん」と思い、日本語音声英語字幕でアニメやドラマを観るようになりました。

視聴作品は『ブルーピリオド』『フリーレン』など。

”英語音声+日本語字幕”よりも、”日本語音声+英語字幕”のほうが学習効果が高い

英語学習には「日本語字幕」と「英語字幕」のどっちが効果的? | English Lab(イングリッシュラボ)┃レアジョブ英会話が発信する英語サイト
映画や海外ドラマだけでなく、動画を活用して英語学習する人が増えています。視聴の際に、「日本語字幕」と「英語字幕」のどっちを選べばいいのか悩む人も少なくありません。はたして、英語学習にはどっちの方が効果的なのでしょうか?

というネットの記事を見かけたので、英語字幕を取り入れました。

これは自分の中でかなり効果がありました

これによって、映画やアニメでよく使われる語彙が馴染み英語字幕を高速で読めるようになりました

2024年6月 英語音声・英語字幕を試す

6月頃には「一度見た作品なら英語音声・英語字幕でも理解できそう」と感じ、『ダンジョン飯』『サイバーパンク2077』を英語で繰り返し視聴。

意外と理解できて、語彙力の向上を感じました

「ダンジョン飯」という名前通り、ご飯をよく作るので、それ関連の語彙力やフレーズを獲得できました。(例:ingredients=具材、digest=消化する seasoning=調味料、Let’s dig in!=いただきます)

2024年7月 イマージョンラーニングという存在を知る

7月にはYouTubeで、ある動画がおすすめに流れてきました。

「自分がやっているのと同じじゃん!」とテンションが上がりました。

「このまま継続していけばTOEIC900点以上も取れる可能性もあるのか」と期待が膨らみ、英語学習へのモチベが加速。

今まではiPadを使っていましたが、PCを購入し「Language Reactor」や「Anki」などのツールを導入。(※現在Ankiは英語学習に使っていません。)

以降、娯楽のほとんどを英語に置き換え、毎日平均3〜4時間はイマージョンを継続しています。

娯楽として見るNetflixやYouTube、漫画を英語を使ってみているだけという意識なので、毎日長時間楽に続けることが出来ます。

「苦なくできる上に、将来的に英語力も伸びて役立つかも」と思ったら、生産的でワクワクしてきます。

2024年末(1年経過時)に感じた効果

①瞬間的に理解できる、鮮明に聞こえる語彙や言い回しが増える

同じ言い回しをいろんな作品で目にして耳にしているため、頭を頑張って動かさなくても、イメージがスッと頭に入ってくるものが増えます

そのレベルまで理解が深まったものは、字幕なしでも言葉が鮮明に聞こえます。加えて普段生活していると、瞬間的に頭に英単語やセリフが浮かびます。

②過去学んだ言葉が、別の作品で再度出てくることが増える

「これ○○が言ってたセリフと同じだ!」

って思うことがかなり増えます。

数か月前に見た作品のセリフや場面が瞬間的に思い出されて、映像作品から学ぶことが、いかに記憶に残りやすいかを実感できます。

また色んな作品で同じ語彙や言い回しを見ることで、より多角的に理解が深まります。

③らくらく継続できる

テストのために英語学習をすると苦しいですが、イマージョンラーニングでは娯楽として毎日楽しんでいるだけなので、まったく継続することが苦じゃないです。

ストレス発散になりつつ、英語の能力も上がる最強の学習法だと思いました。

この先何年だろうが、楽に継続できる自信があります。

➃英語へのハードルが下がり好奇心が増す

毎日英語に触れるのが当たり前になり、面白い英語の動画がないか自主的に探しに行くようになりました。むしろ、日本語音声・日本語字幕しかないものは避けています

またテレビやネット等で英語を見かけたときは、以前ならばスルーしていたのに、意味が理解できるか自然とチェックするようになりました。

こういった意識や習慣の変化によって、語彙力、リーディング力、リスニング力がアップすると感じました。

⑤リーディング速度が速くなっている

ネイティブのスピードに合わせた字幕を大量に読み込んでいるため、自然とリーディング速度が上がっています

さらに英語の長文を見ても、流し見をして要点を掴みやすくなっています

➅英語字幕を付けなくてもわかる作品が出てくる

簡単な作品は、字幕を外して見ても理解できる部分が増えるので、より映像作品を楽しめます。

さらに字幕がなくなることで、表情や状況等に意識が向けられるので、聞こえた英語とリンクさせて何を言っているかを類推することができます。

ですが、字幕なしでは理解できないことが多いときは素直に字幕を付けます

わからないのに無理して字幕なしにしても、英語を聞き流しているのと同じなので、難易度に合わせて調節します。

視聴・学習コンテンツの紹介(2024年7月〜2025年5月)

以下それぞれの項目にわけて、思い出せる限り書き出してみました。

一部繰り返し視聴したものや途中で離脱したものもあります。サイバーパンクやダンジョン飯等はながらでリスニングにもかなり使っているため、10周以上はしています。

個人的にお勧めの作品は太字にしてます。

視聴したアニメ

ダンジョン飯』『サイバーパンク2077』『デスノート』『斉木楠雄』『極主夫道』『スーサイドスクワッド』『坂本デイズ』『スポンジボブ』『おさるのジョージ』『ダンダダン』『葬送のフリーレン』『グレートプリテンダー』『ゾン100』『終末のワルキューレ』『ポケモンコンシェルジュ』『デビルメイクライ』『異世界おじさん』『賭ケグルイ』『ピアノの森』『ソードアートオンライン』『古見さんはコミュ障です』など

視聴したドラマ

ストレンジャー・シングス』『プリズン・ブレイク』『SUITS』『ブレイキングバッド』『イカゲーム』『弱いヒーロー』『ザ・ケージ』『地面師たち』『今際の国のアリス』『サンクチュアリ』『フーリガン』『アフターライフ』『ブラッドハウンド』『○ラック最適ネット販売マニュアル』など

映画

ラウドハウス』『ジュマンジ』『ウォンカ』『スタンド・バイ・ミー ドラえもん』『ドラゴンクエスト』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『グッド・ウィル・ハンティング』『ペット』『メアリーと魔女の花』『マダガスカル』『カンフー・パンダ』『ハリー・ポッター』『ミニオン』『GANTZ:O』『シュレック』『ペンギンズ』『僕のワンダフル・ライフ』『レベルリッジ』『鬼殺し』『シニアイヤー』『ピッチ・パーフェクト』『パディントン』『スーパーマリオブラザーズザムービー』『ピーターラビット』『ちひろさん』『トゥルーマンショー』など

こちらに初心者用にお勧めの作品一覧をまとめた記事があるので、ぜひご覧ください。

YouTubeやその他

  • MrBeastの動画(英語が聞き取りやすく、内容も楽しい)
  • スティーブ・カウフマン(20言語を話す人)の動画
  • その他海外のYouTuberの動画
  • ガジェット紹介やレビュー、ゲーム実況の英語圏の動画

漫画

  • クエスト至上主義(questism)
  • 外見至上主義

最近はラインマンガの有名な作品を英語で読んだりもしています。

イマージョンにおいて漫画もかなり有効な手段です。気になった方はこの記事に詳しく記載しております。

イマージョンするときめちゃくちゃおすすめのツール

Language Reacor というGoogle Crome無料拡張機能を使うと、セリフがないシーンをスキップできるので、とても効率よくイマージョンできます。

さらにわからない単語はすぐに意味を調べられるうえに、英語字幕と日本語字幕を同時に表示することもできます。

これによって英・英で見るには難しい作品も対応することが出来ます。


2025年6月 イマージョンラーニング開始から1年半経過

英語を英語のまま理解できるようになった

日本語への高速翻訳や文法の意識が消えました

英語の動画を見ている時に「あれ今全く日本語で思考してなかったよな?」と不思議な感覚になります。

いい意味で、力の抜き方がわかってきた

以前はまじめに全文吸収しようと力んでいたので、30分程度で集中力が切れていました。

しかし今は、「自分の好きなところや興味を持ったところ、話の大筋部分がわかればいい」と力が抜けてから、作品により長時間没頭できるようになりました

前から順に丁寧にイマージョンして30分で疲れるのと、つまらないところは飛ばして好きなところに集中することを1時間なら、後者の方が量やれてますからね。

YouTubeで英語の動画を見ることが増えた

YouTubeにある英語のコメントや英語圏の動画への抵抗がなくなりました。

おすすめに流れてくる動画をどんどん見ます。

上のノウハウを活かして、集中できなくなったり、興味がなかったらすぐ飛ばしたり次の物を見たりします。

Youtubeには腐るほど英語圏の動画があるので、雑に見たいところだけ見れるのがいいですね。

いろいろな分野の作品を見ることで知識が広がり、深まる

イマージョンを毎日やっているといろいろな作品を見ることになります。

前は見ていなかった刑事物北欧神話系のものを見たりしました。

そして同ジャンルの映画やドラマを見るたび、そのジャンルで頻出のフレーズや文化、前提知識などが深まります

同じ言い回しや語彙が出てきますし、ストーリーの流れが理解しやすくなります

今後もどんどんジャンルごとの知識や語彙が深まって、より楽しむことができるようになりそうです。

昔は無理だった作品が「今ならいけるんじゃね?」となることが増える

上記のように、どんどん理解が深まることで、過去あまり理解が出来なかったり、諦めていた作品にチャレンジすると、前よりも格段に理解しやすくなっています。

もちろんまだ力量が足りないと思ったらすぐ撤退して、ちょうどいい難易度の作品を見ています。

だんだん自分の好きな作品、俳優がわかってくる

トムハンクスエディマーフィー、ジョニーデップが出演している作品やドリームワークスが手掛ける作品などが好みと分かってきました(笑)

自分好みの作品などを見つけられると、イマージョンが楽しくなります。

ディズニープラスにも手を出し始めた

ディズニー+は、ネットフリックスにはない作品が多数あり、パイレーツオブカリビアンやドリトル先生、ファブル、ズートピアなど面白い作品があって、刺激になります。

ですが、ネットフリックスやYouTubeと違ってLanguage Reactorが使えないため、パッとわからない単語を調べたり、セリフを飛ばしたりできないため、イマージョンの教材としては使い勝手はよくないですね。月額も高いですし。

ある程度イマージョンに慣れて調べなくても大筋を把握できる人なら、ディズニー+でも楽しめます。

単語力の増加

TOEIC単語帳を見ると、イマージョンラーニングによって自然に覚えた単語が多くて成長を感じます。
金のフレーズで言えば600〜860点の単語を網羅990点レベルは約30%程でした。

無理やり暗記したのではなく、動画で楽しみながら自然と、状況などを含めて習得しているため、お得感があります。


まだまだな点・今後の課題

  • アクション系作品に偏りビジネス系語彙が不足→スーツなどはまだ厳しい(法律やビジネス用語)
  • ザ・アメリカのブラックジョークアニメみたいなのは見れない。単語やスラング、ユーモアが難しすぎる
  • 英語圏のユーモアや文化的背景、有名人や名作のセリフ引用、英語圏のあるある等の理解が浅い


まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
まだまだ英語マスターなどと言えるレベルではなく発展途上中で、試行錯誤の連続ではありますが、イマージョンラーニングの効果を十二分に実感できました。これからも英語を楽しく学んでいきたいと思います。

イマージョンラーニングは、余暇をダラダラ過ごして気づいたら一日、一か月が過ぎてしまってたという方にもとてもおすすめです。ダラダラエンタメ+英語にすれば、生産的な時間に早変わりです。

同じように英語を学んでいる方の参考になればうれしいです。また定期的に経過や気づきをシェアしていきますので、よかったらのぞいてみてください。

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