筆者がSNS断ちをした経緯
- 「なんとなくSNSを開いてしまう」
- 「見た後に気分が落ちる」
- 「時間が無くなる」
- 「やるべきことが進まない、集中できない」
そんな状態が続いて、6年ほど前に、インスタはアカウントを消し、X(旧twitter)はリアル用のアカウントを使うのを辞めて、情報収集用のアカウントのみ使うようになりました。
Xを完全に辞めていないのは、資格試験などに関する有益な情報も多かったためです。
Xのアプリは消して、情報が必要なときに、web版からログインをするという使い方です。
結論から言うと、SNS断ちのメリットはかなり大きいですが、注意点もあるのでご紹介いたします。
SNSで病む理由
①他人の最高の瞬間VS自分のダメな時を比べてしまう
SNSの中でもインスタは、他人のハイライト集です。
- 旅行
- 友情、集まり
- 恋人・結婚・子供
- 成功
- キラキラした非日常
こういった楽しい時間を切り取ったうえに、写真も加工されています。
それに対して自分は、
- 何もしてない日
- 調子悪い日
- ただの普通の日常
これを比較することになります。
snsをダラダラ見るときは、自分が暇なときだったり、嫌なことがあって夜眠れなかったり、そういったときが多いです。
他人の最高の瞬間と、自分の悪い時を比べたら誰だってメンタルをやられます。傷口に塩を塗っているようなものです。
そのうえ、自分だけが取り残されている、損をしている感覚になります。これをFOMO(Fear Of Missing Out)といいます。
自分の過去のアルバムですら病む
自分の写真アルバムなどですら、過去を美化して「あの頃はよかったな。それに比べて今は…」と感じてしまうのですから、他人のハイライトはもっとよく見えるの当然です。
でも忘れているだけで、今よりもできることが少なかったり、イライラしたり、やりたくないことをさせられたりなど苦労していたと思います。
楽しそうに見える他人の投稿も同じです。
旅行や友人関係、恋愛なども楽しい事ばかりではありません。気疲れしたり、イライラしたり、トラブルになったりなども多々あります。
一見人生楽しそうに見える人も、あとで話を聞くと実は色々苦労していたり、悩んでいたりするのです。ただ大っぴらに見せていないだけです。
インスタをやめると、他人の最高の瞬間vs自分のダメなときを比べる習慣から離れられるので、不必要な劣等感を抱えるリスクが減ります。
また、取り残されている感覚(FOMO)も激減します。
他人のハイライトと自分のダメな時を比べて、遅れていると感じているだけなので、比べる機会が減れば当然減ります。
②無駄な時間が増える
1回5分のつもりが30分、1時間いくのがSNS。
しかも一旦snsを見ることに満足しても、嫌な気分になったり、情報疲れしているので、その後やるべきことに身が入りません。
ストレスを感じると、ストレス発散したくなります。その結果、またSNSをスクロールするという無限ループに陥ってしまいます。
これを繰り返せば、あっという間に時間は過ぎていきます。
本来やるべき作業に充てる時間や趣味の時間を、SNSに無駄に費やしてしまい、自己嫌悪に陥ります。
そして自己嫌悪を忘れるために、またsnsでストレス発散をしようとします。
SNSではネガティブな情報が拡散されやすい
基本的にSNSで拡散される投稿は、ネガティブな割合が多いです。
ケンブリッジ大学の研究では、ネガティブな内容はポジティブな内容に比べて拡散されやすいことが示唆されています。
米国と英国の4つのニュースサイト(95,282件の記事)と2つのソーシャルメディアプラットフォーム(FacebookとTwitterで579,182,075件の投稿、現在はX)のデータによると、ソーシャルメディアユーザーは否定的なニュース記事へのリンクを共有する可能性が1.91倍高いことが示されています。
人間は危険に敏感なため、怒り・不安はシェアを誘発しやすく、共感や議論も起きやすいことも挙げられます。
なのでsnsを見れば、怒りや不満の投稿を目にしてしまうので、ストレスがたまります。
負のサイクルを断ち切る
SNSを見ることを辞めれば、その負のサイクルを断ち切ることが出来ます。
やるべきことに使える時間ができます。いつもよりも多くのことが捗るため、充実感や達成感を感じます。
ダラダラsnsを見ていた時よりも、時間がたくさんあるように感じるでしょう。
ストレスもかかりにくいため、SNSに依存する負のサイクルに戻りづらくなります。
③自己顕示欲の暴走
SNSをやっていると、
- いい投稿をして、ハートをもらいたい
- 周りからすごいと思われたい
- 目立ちたい
みたいな欲求が強くなります。
最初は軽い気持ちでも、だんだんエスカレートしていくリスクがあります。
その結果、無理にキラキラした投稿をしたり、痛い投稿をしてしまうようになります。
しかも厄介なのは、周りは基本的に何も言ってくれないです。仮に言われても、意固地になったり、「馬鹿にされた」と傷ついてしまします。
凄いと思われたいのに、むしろ馬鹿にされるという残念な状況に陥ってしまいます。
SNSをやめると、この「他人の目を意識して、無理に発信する状態」から抜けられます。
”他人からすごいと思われたい”は、不幸になりやすい
”他人からすごいと思われたい”と思うことは「外発的動機」と呼ばれ、これを気にしすぎると幸福度は下がりやすいです。
なぜなら、他人の評価はコントロールできず、人それぞれの尺度があるため、自分の期待が満たされにくいからです。
派手な見た目の人に魅力を感じる人もいれば、落ち着いた人を評価する人もいます。
同じ行動に対しても、「いいね!」という人もいれば、「よくない」という人もいます。
学歴、資格、経歴、成果なども、その凄さを知らない人は「ふーん」で終わります。
また、関係性や嫉妬、意地悪によって「大したことないでしょw」などと、馬鹿にしてくる人もいるでしょう。
なのでどれだけ努力しても、満たされない日々が続いてしまいます。
自分の価値観を基準にする
一方で、これに相対するのが「内発的動機」と呼ばれるものです。
- 自分が楽しいと思えるか
- 自分が満足できるか
- やりたいかどうか
- 納得感があるか
といった評価基準です。
こちらを評価軸にすると、自分の中で動機や評価が完結するため、コントロールができます。
自分の価値観は多少変動することもあるが、評価も一定になるため、言動に一貫性が出てきます。周りからも芯がある人に思われるでしょう。
他人の価値観に左右されにくくなり、仮に誰かに自分の頑張っていることを否定されても、折れにくくなります。
無駄な力が抜けて、他人の評価に依存せず、自然体になることができます。
0か100かではなく、しっくりくるところを探す
もちろん外発的動機も、完全に悪ではありません。
自分の価値観だけに従っていると、独りよがりになって周りに配慮しなくなったり、個性的に過ぎる人になってしまうリスクもあるので、何事も極端になりすぎないことです。
そのバランスは人それぞれ違うと思うので、しっくりくるところを探してみてください。
SNSを控えることで、このバランスが自然と整いやすくなる助けになります。
SNSを辞めるコツ
① アプリを消す(最重要)
これが一番効果あります。
SNSは、
- 暇
- 無意識
- 反射的に開く
この3つで使ってることが多いです。
アプリを消すだけで、「ワンクッション」できるので、衝動的な使用が激減します。
実際、9割以上は見なくてもいい情報なので、衝動的にアプリを開こうとしても、アプリがなければ、「まあべつに見なくてもいいか」となります。
② タブレットやPCならOKなど、端末を分ける
これもかなり効きます。完全にSNSを見無くなるというのは、ハードルが高いため、スマホからはアプリを消すけど、タブレットやPCからならOKとします。
スマホはいつでもどこでも見れるため、使用頻度が激増してしまいますが、PCやタブレットなら、スマホよりも使用する機会が減ります。
本当に見たいとき、情報が必要なときだけ、わざわざPCやタブレットを使うなら、
「無意識で目的なくSNSを見る」→「意図的に情報を探す」
に変わるので、結果として、使用時間が自然に減少します。
③「暇つぶしの代替」を用意する
SNSを辞めても暇は消えないので、ここで代替がないと結局戻りやすいです。
ポイントは、SNSよりはマシなものを用意します。
SNS辞めて、勉強するぞ、筋トレするぞと意識高く持っても、ハードルが高いことがあります。
おすすめは、ネットフリックスやYouTube、TVなどを娯楽として活用することです。
ちなみに、ネットフリックスやYouTubeを英語で見ることで、英語力を伸ばすことが出来ます。娯楽の時間が生産的にもなるので、是非以下の記事を参考にしてみてください。
(小ネタ)Xにハマりづらいくなる上に、生産的になる方法
最近のXのアップデートにより、Xの言語設定を英語にすると、日本語の投稿も英語に翻訳されるようになりました。
第二言語を通して情報を得るときは、感情と結びつきづらいため、合理的に情報の取捨選択ができます。
実際ネガティブな投稿も、あまり感情が左右されなくなることを実感しています。そもそも読むハードルが高いので、長時間見無くなります。
翻訳ボタンを押せば、簡単に元投稿の日本語にも戻せるため、英語で内容を理解できていたかチェックもできます。
英語で情報を得る事はハードルは高いですが、英語学習にもなって生産的なのでおすすめの裏技です。
SNSを辞めるときの注意点
ここまで記事を見て、「SNS完全断ちするぞ! アカウントも消すぞ!」となった方に注意点があります。
自分はインスタを数年前にアカウントごと消して、メリットもありましたが、後悔したこともあります。
人との繋がりが薄くなる
- 近況がわからない
- なんとなく疎遠になる
インスタやDMでしか繋がってない人って、意外と多いと思います。
わざわざLINEをするほどでもないけど、投稿に反応をしたりする程度の間柄の人って、実は後で必要になる可能性があります。
社会学で有名な理論で、マーク・グラノヴェッターが提唱する The Strength of Weak Ties(弱い紐帯の強さ)というものがあります。(1973年『American Journal of Sociology』掲載)
内容は、親しい友人は情報が似ているが、知り合いレベルは新しい情報を持っているため、仕事やチャンスは“あまり親しくない人”から来やすいというものです。
実際自分の友人2人も、学生の頃の知り合いや仕事上知り合った人の伝手で、転職を成功させていました。
だからアカウントを完全削除すると、後から連絡を取りたくなっても超ハードル上がります。
実際、仲がいい人ですら数年の間が空いてしまったら、よっぽどのことがない限り連絡はしなくなるため、アカウントだけは残しておく方がおすすめです。
まとめ
- SNS(特にインスタ)は、他人の“盛られた人生”と自分の“現実”を比較する構造になっている。
- メンタル落ちてるときほど見たくなる→見たらさらに悪化→また見たくなるという負のサイクル
- SNSはネガティブな情報が拡散されやすい
- やめることで、精神的に安定
- ”他人に凄いと思われたい”より、自分の尺度で行動する
- ただし、アカウントは消さずに残すのが合理的


