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目次
はじめに
イマージョンラーニングとは、英語にどっぷり漬かるように、英語コンテンツを日々大量にインプットする勉強法です。
これをすることで、英語を英語のまま吸収することが可能になり、ネイティブの表現や単語が映画などを見ながら自然と学べるという優れた学習法であり、世界的にも言語学習法として人気の方法です。
イマージョンラーニングとはなにかという方には、こちらの記事でご紹介しています。
イマージョンラーニングを始めるにおいて、以下のような疑問が浮かびます。
「イマージョンラーニングで英語を学ぶにおいて、事前に英文法や基礎力がないと効果がないのか?」
結論、効果はあるが、精神的に大変な場合があります。
基礎力がないとなぜ大変?
海外ドラマや映画、アニメ等を英語音声・英語字幕にしてみる場合、ある程度基礎が身についていないと、知らない単語や言い回しが多すぎてほとんど理解できません。
それでも継続することで、よく見るフレーズや単語は覚えますし耳も鍛えられて、初めよりはわかるようになります。
しかしイマージョンラーニングは長期間の継続が必要になる学習方法ですので、数か月頑張って続けたのに、わからないところだらけで苦痛という状態が続く場合もあります。
ある程度単語や文法力がある方の場合は、既に知っている単語やフレーズがイマージョンラーニングをすることで、より直感的に瞬間的に理解できるようになり、知らない単語や言い回しも相対的に少ないので覚える労力も少なく、知っている単語から推測しながらストーリーを楽しめます。
イマージョンラーニングを始められる英語力の目安
・TOEIC:400~500点以上
・英検:準2級以上
・CEFR:A2以上
※あくまで個人的な見解です。
中学高校で習う英語を、ある程度身に着けた英語力がこれくらいだと思います。
海外ドラマでは大学入試レベルの単語は頻出です。さらに準1級レベルの単語もたくさん出ます。
CEFRでいうならば、A1~C1レベルまでの単語がたくさん出てきます。そのため、イマージョンラーニング学習前に、ある程度基礎力があるほうが、ストレスが少なく済みます。
こちらの記事から、CEFRのどのレベルなのかを簡単にチェックできるテストを行えます。
基礎力の学習方法
はじめに、学習方法はさまざまな方法があります。
これからご紹介させていただくものは、あくまで筆者が効果的であった学習教材であり、個人によって合う合わないが存在します。
個人のレベルに合わせて、ご参考ください。
学習の順番としては、①英文法→②英単語→③熟語です
①英文法
学びやすそうなもので構いません。
自分が学習した教材は既に古いので、最近の中学高校英文法のお勧めを検索したところ、以下のものが自分の使用した教材に近しく、人気の教材でした。
中学レベルから大学受験レベルまでを網羅した一冊です。
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以下も同じ著者から出版されている問題集です。上記の参考書と相性が抜群のようです。インプットとアウトプットを組み合わせることで記憶にも残りやすいので、
まずは上記のインプット教材から試し、必要な場合は問題集も検討してみてください。
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ちなみにご参考までに、筆者の場合は
「超基礎がため わかる!英文法」安河内哲也
↓
「英文法レベル別問題集①~⑥」安河内哲也
という参考書で文法を固めました。
イマージョンラーニングをするために文法を学ぶ
英語の試験で点を取るためではなく、あくまでイマージョンラーニングをできるようにするための学習ですので、文法にはどんなものがあるのか全体像を掴むことを意識するのが効率がいいです。
特に文型は抑えておくと、洋画を見ているときに字幕の長文を俯瞰して見れるようになります。
文法チックな用語(不定詞だの分詞だの)をガチガチに覚えていなくても、イマージョンラーニングはできます。
また、穴埋めや並び変え問題等のテスト用の勉強も重要度が低いです。
こういったテスト用の勉強をすると、頭で日本語訳や文法ミスを考えながら英語を読んだり聞いたり話す癖ができてしまい、その分反応が遅れてしまう弊害があります。
イマージョンラーニングのゴールは、日本語のように無意識で英語が理解できることです。
文法の勉強は、あくまでイマージョンラーニングを効率よく行うための道具であるべきです。
完ぺきは目指さずに、ある程度参考書で学べたら、実際にイマージョンラーニングで実践していくのが効果的です。
②単語帳
既に学習に使用しているものがあればそれをお使いください。
単語がたくさん載っているものだと、ハードルが高くて気が乗らない方にお勧めの単語帳がこちらです。
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この単語帳は自分が大学受験でめちゃくちゃお世話になったものの改訂版です。
筆者は基礎的な文法とこの単語帳を終えてから、センター試験の長文読解がめちゃくちゃ楽になりました。
大学受験に関係する単語6000語から、東大生が覚えている1500語に絞り込み、さらに中学レベルの簡単なものや派生語、類推できる単語を除いて厳選した600単語が掲載されています。
イマージョンラーニングでもこの600単語は頻出です。
これらの単語が反射で理解できるようになることで、映画やドラマでもある程度字幕が読めるようになります。
超重要な600単語が名詞、動詞、形容詞・副詞等に分類して掲載されているので、頭の整理がしやすいです。
普通の単語帳のように、試験で出る回数が多い物を前から掲載するのではなく、わからないと文の意味が取れなくなるようなキーフレーズから順番に掲載しているため重要な単語を効率よく学習できます。
覚えやすくなる100字の解説も優秀です。発音の注意や似た言葉、熟語になると意味が変わるもの等の説明があり、含蓄が深まります。
単語帳の使用方法
キーフレーズにはどんなものがあるのかを知っておくのが大事です。
どんなものがあるのか予め知っておくことで、今後英語に触れていくときに自然と「単語帳で見たやつだ」と馴染みやすくなります。
最終的に英単語を見て、瞬間的にイメージや意味のニュアンスが出てくるのがゴールです。
完ぺきに日本語訳を覚える必要はありません。
また、日本語から英語にする練習も必要ありません。
覚えるためのコツ
①まずは自分が既に馴染んでいる単語は除外する
②残った単語を気が向いたときにテストする
③単語帳で頑張って覚えようとしない→単語帳で無理に覚えるより、イマージョンラーニングして映像やキャラクターのセリフで自然と覚えるほうが効率がいい
上記の単語帳はテスト用に日本語訳の説明もありますが、イマージョンラーニングによって英語を英語のまま理解するのがゴールなので、無視で構いません。
ニュアンスやイメージがあっている単語は、日本語訳がすぐでてこなかったり別のものであったとしても、覚えたものと判定して大丈夫です。
全体的にある程度馴染んだら、次のステップに行って大丈夫です。
人間は忘れるので完ぺきはありませんし、次のステップにとりあえず進んでから、あとで戻ってくることで気づくことも多々あります。
単語帳⇔長文のシャドーイングorイマージョンラーニング
この二つを行き来することで相乗効果が期待されます。
「単語帳で学んだ奴だ!」「ドラマで見た単語だ!」となる機会が増え、自然とイメージが身に付きます。
③熟語帳
熟語を抑えておくと、海外ドラマでも頻繁に使われているので楽になります。
よく見る簡単な単語なのに、単語+前置詞で全く意味が変わる場合が多いので、、どういったものがあるのかを事前に入れておくだけで、感覚が掴みやすくなります。
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これらの熟語も完ぺきに覚える必要はありません。
ある程度勉強したらイマージョンラーニングをすることで、映画やドラマからイメージが付き、自然と身につきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
イマージョンラーニングを効果的に効率よく行うための基礎を、身に着ける学習方法をご紹介させていただきました。
試験のための英語学習とは区別し、イマージョンラーニングを行うための準備として、基礎を学ぶのが大事だと思います。ご参考になれば幸いです。